ヒジノワが仲人!
栃木の西と東で「農村歌舞伎舞台」交流

このプロジェクトについて

各地域で祭やお囃子、太々神楽などが継承されている益子町。今回の交流をお膳立てさせていただいた簑田は、2015年の第3回「土祭」の企画構想のために町に提案して実施した2年近くにわたる風土調査の中で、そんな伝統芸能継承での現場での「これまで・いま・これから」の貴重な話をさまざまに伺いました。

特に、山本の松本地区で、地域の方達が残された「舞台用の襖絵」を拠り所に、戦後ずっと途絶えていた「農村歌舞伎舞台」の建設と興行を2003年に復活させたお話では、多くの障害や苦労を乗り越える、ひとの「熱量」と「行動」の重みをずしりと受け止め、土祭2015以降もずっとずっと、受け止めたものをどう繋いでいけばいいのか、心の底に留め置いていました。

益子町「風土・風景を読み解くプロジェクト」山本地区基礎資料

http://hijisai.jp/fudo-fukei/fudo6/

それから、4年たった2018年の春。栃木市の西方地区で、2017年に農村歌舞伎舞台の襖絵が発見され、地域の若い世代が中心になって、(2010年から毎年開催している)「ど田舎にしかた祭り」で、地元の木を用いて襖絵を立てる農村舞台を復活させたという記事を見つけました。中心となって動いている商工会青年部の皆さんの姿が、益子の方達の20~30年前の姿にも重なって感じます。

まつりの作り方「農村に蘇る郷土の物語~ど田舎にしかた祭り」(栃木県栃木市)

https://mag.mysound.jp/post/294

ヒジノワは、町内外のさまざまな表現や暮らしや文化の活動を進めている人の交流の場として育ってきています。ヒジノワが仲人となって交流の企画を作れたら!という考えから、今回の交流事業の1つとして「益子・山本と栃木・西方の農村舞台をめぐる交流」を企画した次第です。