栃木市西方から益子町山本へ。
松本農村歌舞伎舞台・西方農村舞台
交流勉強会

2019年夏の夜、松本の襖絵の一部が飾られている、松本コミュニティセンターにて、初顔合わせの勉強会という名の交流会を持たせていただきました。ここにいたるまでは、まずは、西方地区のみなさんへ、松本歌舞伎舞台復活の際の興行パンフレットや、風土・風景を読み解くプロジェクトの山本地区基礎資料などをお持ちして「益子でも、素敵なおじさまたちが~」とお伝えし、また、山本地区の皆さんにも、2018年に伺った「ど田舎にしかた祭り」の写真をプリントしてお持ちして「栃木の西方では、2017年から~」とお伝えし、まさに両地区をとりもつ仲人の気分でお話を進めさせていただきました。

当日は、松本歌舞伎舞台建設委員会から8名、西方の有志5名、ヒジノワから4名が参加し、松本委員会の事務局長・廣田さんの進行で、最初から密度の濃いやりとりが続きました。お互いの地区での襖絵の発見時の状況や保管に関すること、それから設計図などの手がかりがなくて苦労しながら復元したことなど。松本のみなさんは、西方の襖絵の状態やルーツなどを熱心に尋ねられ、西方の皆さんは、松本の「襖絵のからくり」のことにも特に関心をもたれており、会の後半では、松本の復活興行のVTR をみんなで視聴。手動のからくりで襖絵がパタパタと変わるシーンには「おお!」と軽いどよめきも。

松本の大先輩たちからは「これからが楽しみだね」「頑張ってください」という温かいエールとともに、松本委員会の重鎮、舘さんから「でれすけ」の極意が伝授されました。「やるからには、でれすけにならないと! 一銭にもならない大変なことを、熱意をもってやるんだから馬鹿じゃだめ、一線を越えて、馬鹿のさらに上をゆく、それが、でれすけ」。

そして西方の皆さんからは最後になんと「落語」というサプライズが(志むらさんによる『酢豆腐』)披露され、拍手喝采のうちに3時間余りの交流勉強会はお開きとなりました。