8月7日『土の日』に出店予定の吉川泰庸さんの農場を訪ねました。
吉川さんとは初対面ですが、日に焼けた満面の笑みで迎えてくれました。
いろいろと花について丁寧に説明してくれる吉川さんは、「花の栽培は自分の代から始めた」と教えてくれました。
益子の古くからの大きな農家で生まれた泰庸さんですが、父親の仕事の関係で真岡へ引っ越し、農業とは無縁の環境で育ったそうです。
大学卒業後に花販売会社に就職し、市場で花を仕入れる仕事、販売店で花を売る仕事などを経験しました。
退職後も、花に関わる様々な職業に携わってきた吉川さんに、初めて花を育てる仕事に就く機会が巡ってきました。
仕事仲間で、花の栽培も手掛けていた花農家の知り合いから「仕事を手伝って欲しい」と声を掛けられます。
それまで、将来は自分の花店を持ちたいと考えていた吉川さんですが、花の栽培の仕事を続けるうちに、独立して花農家になることを考え始めました。
そして、益子町山本にある生家に戻り、土地を借りてハウスを建て、花農家としてスタートを切ります。
現在1年を通じて10種類の花を栽培しています。
今の時期に栽培されているのは、マリーゴールド。
そしてアンゲロニア。白、ピンク、薄いピンク、紫などの種類があります。珍しい花だそうです。
『土市』では普段は東京の市場に出荷される花壇用苗を、直売なので安い値段で提供してくれます。
吉川さん本人が販売しますので、是非会いに来てください。
就農して5年目。経営は厳しいそうですが「花作りは楽しいし、やりがいがある」と力強く語る吉川さん。
益子の若手農家のグループ「4Hクラブ」の仲間と将来に向けて意欲を燃やしています。